蛍光灯が熱くならないのはなぜ? | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2012/03/21

蛍光灯が熱くならないのはなぜ?

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こんにちは。営業の小林です。

光がエネルギーな事は皆さんご存じだと思います。
では、白熱灯と違い、なぜ蛍光灯はそこまで熱くならないのでしょう?

白熱電球と蛍光灯は輻射の仕組みが違うからなんです。

蛍光灯の仕組み


蛍光灯は、フィラメントから放出された電子が水銀蒸気に衝突し、紫外線を発します。
この紫外線が蛍光灯のガラスに塗布してある蛍光塗料に当たって可視光線=光を発生させているんです。
ですから、この場合の発光原理は、電子軌道の遷移による電磁波の放出です。

光が光として作用している間は、熱にはなりません。
分子の振動を引き起こすとき、初めて熱になります。

白熱灯の仕組み


一方、白熱電球の場合には、これはまさに、熱が光になっているんです。
白熱電球の中には導入線と呼ばれる「フィラメント」が固定されており、ここに電流を流す事により、電気抵抗が発生し、2000℃~3000℃の高温になることで白熱化して、あの温かみのある白熱光を生み出しているのです。

これが、あのトーマス・エジソンが発明した白熱電球ですね。

物は違えど、仕組みは弊社のヒーターと似ています!


しかし、エネルギーのほとんどが熱として放出され、効率という面で考えると非常に悪いことから、省エネ効果が見込まれない照明として、各照明器具メーカーは白熱電球の製造中止を発表しています。

しかしこの温かみがいい、との声も多く、白熱灯風LEDなんかも発売されていますね。

電気一つとっても、調べると楽しい世界が広がっています。
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